ナイジェリア中央銀行(CBN)のゴドウィン・エメフィエレ総裁は、CBNの発行する中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるe-Nairaが数日以内にローンチされるであろうことを発表した。
エメフィエレ総裁は先週木曜日にもe-Nairaがナイジェリアを、アフリカで最初に自国通貨のデジタル化を採用した国にすると述べたが、本来e-Nairaは10月1日のローンチを予定されていたものがすでに延期している経緯がある。
前回の延期に対してCBNのスポークスパーソンは、ナイジェリアの独立61周年記念日と重なる他の主要な活動のために延期したと述べられているが、延期後の再ローンチ予定日が発表されていないままであったため、国民に対する安心感を与えるための今回の発表であったと見られている。
一方で、一部からはナイジェリアの企業が中央銀行に対して提起した法的な異議申し立てによって延期が必要になった可能性があるという指摘もされている。異議申し立てはe-Nairaに対する商標権の侵害であるとして2004年に設立されたEnaira Payment Solutionsが商標の正当かつ合法的な所有者であると主張しているが、ナイジェリアの裁判所はCBNを支持したことで、CBNによるe-Naira発行の障壁が取り除かれたという。
CBNによればCBDCの導入によって金融包摂は加速し、誰にでも開かれた金融サービスを展開し、より安く、より速い送金を可能にすることが期待されている。