LINE株式会社は2017年3月2日、CSR活動の一環として、同社が提供するiOS/Android対応のアプリ、「LINE」にて「LINE災害連絡サービス」を開始した。
「LINE災害連絡サービス」は、災害発生時に、今までよりも簡単に家族や友だちの安否確認や自身の無事を知らせることができる。この機能は、規模の大きい災害が発生した際に、災害が発生した国のアカウントを持っているすべてのユーザーを対象に、LINEの公式アカウントのトーク画面に「被害があります」「無事です」「災害地域にいません」と3つのボタンが表示される。このうちのどれかを選ぶことでタイムライン上で自身の安否など状況を知らせることができ、また、タイムラインには家族や友だちの投稿が表示され、安否確認をすることもできる。
LINEが開発された背景は、東日本大震災で家族や知人との連絡がとりづらかった体験から、スマホで人と人がつながるコミュニケーションの手段として2011年6月に生まれた。2016年4月に発生した熊本地震のときには、国内でのトーク数が通常時の2倍になり、LINEを使ったコミュニケーションが増加傾向にあることがわかる。グループトークでお互いに無事を報告しあったり、通話回線が繋がりにくいときにLINEの無料通話で連絡をとるなど、また、支援ボランティアや医療スタッフのチーム内での連絡手段としてLINEを活用したりするなど、コミュニケーションインフラとしての役目を果たしている。
今月の11日で東日本大震災から6年が経つ。LINEは、被災地の復興支援のために売上が全額寄付されるスタンプ「SMILE東北支援LINEキャラクターズ」の販売と、復興を応援する「SMILE写真」の募集など、様々な形で復興支援活動を行っている。