15日に開かれたアメリカの国家安全保障会議で発表された「重要な新しいテクノロジー」のリストの一つに分散型台帳技術(DLT)が挙げられた。
DLTは仮想通貨、ブロックチェーンを実現するための基礎技術の一つとして知られる。本会議では中国とロシアに対する軍拡競争で技術的優位性を維持するための戦略として新しいテクノロジーの候補リストが作成された。
その他の候補にはAI、データサイエンス、量子コンピューティング、宇宙技術、大量破壊兵器の緩和技術などが挙げられた。国土安全保障省が偽造防止ブロックチェーンプロジェクトの研究・開発を始めているように、これらの技術同様にアメリカはすでにDLTへ投資をしている。
今の所米軍も戦闘作戦のためのDLT利用を検討しているがまだ初期段階であるという。
中国がブロックチェーン立国を掲げ、デジタル人民元を大々的に研究するさなかにもデジタル通貨において懐疑的であったアメリカ政府だが、その基礎技術に対する評価は改めてきているようだ。