世界四大会計事務所の一つであるロンドンのErnst and Young(EY)が2つのブロックチェーンソリューションを同時に発表した。一つは調達支援の「EY OpsChain Network Procurement」で、もう一つは企業の内部監査、会計に用いる「Explorer and Visualizer」だ。

EY OpsChain Network ProcurementはEYが独自開発した企業向けブロックチェーンEY OpsChain上に展開され、エンドツーエンドの調達活動に利用できる。各企業がグローバルネットワークの一部として機能するにあたって、既存の社内基幹システムで契約を網羅することが困難になってきた状況に対するソリューションとして提供される。

取引のプロセスをスマートコントラクトに移行することで国際的な合意を形成しやすくなり、EYによれば調達にかかる時間は90%以上短縮され、費用も40%の削減に成功するという。

Explorer and VisualizerはEYが既にリリースしているブロックチェーン解析ツール「Block Analyzer」の機能の一部として提供される。取引検索機能と視覚化テクノロジーを備え、企業の内部監査、会計部門がトランザクションを監視する上で役に立つソリューションとなっている。

まずはビットコインのみのサポートでリリースされるが、後にイーサリウムのサポートも追加される予定としている。

また、将来的にはExplorer and VisualizerもEY OpsChainへと今後統合される見通しであるとEYは語っている。