2009年に採掘された50BTCが20日の夜、11年と3ヶ月の時を経て40BTCと約10BTCに分割され、2箇所のアドレスへ転送された。

2009年2月10日、ビットコインで3654番目に記録されたブロックで、ビットコインのスタートした2009年1月9日から約1ヶ月ほどと初期のブロックである。

当時、ブロックチェーンやビットコインの知名度は現在と比べると圧倒的に低くマイナーも少なかったため、このアドレスの保有者もビットコイン創始者である「サトシナカモト」なのではないかといった市中での予測がされている。

しかしサトシナカモトの保有アドレスであるという確定されておらず、自称サトシナカモトとして知られるクレイグ・ライト氏も今回のBTC移動に関してはノーコメントを貫いている。

また、仮想通貨の父とも言われるアダム・バック氏いわく、もしサトシがビットコインを売るならばもっと目立たない匿名性の高い最近のコインを売るだろうとコメントしている。

今回BTCが移動した経緯については、当事者があえて表明しない限り追跡のしようはないだろう。逆に、今後はSNS上で「私が当該ビットコインアドレスの保有者である」といった旨の騙りが頻発することが予想されるため、誤った情報に警戒が必要だ。