仮想通貨ビットコインに対し強気の姿勢を維持している著名投資家ティム・ドレイパー氏が米経済番組CNBCに主演をした。ドレイパー氏は自身の名を冠したベンチャーキャピタル、ドレイパーアソシエイツの創設者でもある。
CNBCでのインタビューでは半年前から株への投資を控え、自身のポートフォリオに多くのビットコインを充てていることを明らかにした。
その際にビットコイン信仰について聞かれたところ、うんざりした様子で「たくさん」と言い続けた。また、長い目で見れば人はより良いものへ移行していくということを信じているだけだとも付け加えた。
株はあまりにもバブルだらけだと強調しており、新型コロナウイルスに伴うと見られる株式市場の急落について一つの泡が弾けたことを表現した。こういった泡があまりにもたくさんあるのが株式市場であり、ウーバーのドライバーまでもがデイトレードを行うほどに市場が興奮していた指摘する。
ドレイパー氏はビットコインの他に仮想通貨ではテゾス(XTZ)にも投資していることを明らかにし、年初から2倍になっていると語った。
さらに先日CNBCに投資の神様であるウォーレン・バフェット氏が出演した際、仮想通貨を保有していないし、保有することは一生ないと述べたことに対してドレイパー氏は、彼は心配していることだろうと皮肉を述べた。
コロナウイルスへの対策に関しては日本においても曖昧なままであり、政府による大規模イベントの開催見送り要請などはあるものの、企業としての正しいふるまいは不透明なままである。株式市場は連日低迷を続けており、新型コロナウイルス問題が終息するまで下落しつづけるのではないかと、投資家からはあきらめムードが漂っている。
世界的に見ても新型コロナウイルスの封じ込めに成功している例は共有されておらず、株式市場の低迷が新型コロナウイルスの影響によるものであるとするならば好転には時間を要する。また、仮想通貨市場が無関係でいられるとは限らないため、いずれにせよ投資家は緊張感を持っておくべきだろう。
参考:CNBC