仮想通貨取引所Fコインで巨額のビットコインが支払われなくなる可能性が指摘されている。
中国の仮想通貨取引所Huobiの元CTOであり、Fコインの創業者であるジアン・ジャン氏によれば、Fコインはデータのエラーや判断ミスを理由に、利用者に対して700BTC~1万3000BTC、日本円にして約7億円~137億円を返却できなくなるかもしれないという。
ジャン氏によれば出金の対してEメールでの問い合わせで対応すると述べ、一連のプロセスには2~3ヶ月ほどかかる見通しだという。また、ジャン氏はFコインで得た利益を元に新たなプロジェクトを開始し、Fコイン利用者の損失を補填する計画を明かしている。
今回のジャン氏の発言内容について、ハッキング被害や内部での不正流用の可能性も指摘されている。Fコインについては日本でも口座開設方法を説明するサイトなどがあり、日本人ユーザーも少なくないと見られる。
FコインのビジネスモデルはFTトークンをもっていると取引所の収益が配当されFコイン取引所の手数料が還元されるというシステムを採用している。似たような取引所として仮想通貨取引所Kucoinも同様の独自トークン、KCSトークンを所有しているユーザーに対して取引で得た収益は配分していることでもよく知られている。
こういったビジネスモデルに対して健全性があるのか疑問視している専門家もいたことから、様々な意見がネット上にて書かれている。
大手仮想通貨取引所であるHuobiで以前CTOを務めていたという名目により人々からの信頼を得ていたこともあり、安心と言われながらも今回の措置についてFコインの存在の継続は難しいのではと意見も見られる。
ジャン氏自身、Huobi創業者に助けを求めることもしたが、Huobiの創業者の李林氏は断ったとコメントしている。