タイの仮想通貨取引所のBXを運営するBitcoin Coは2日、BXでのサービスを終了することを発表した。

閉鎖理由として「他のサービスに集中するため」としており、コインマーケットキャップからの発表だと、取引量ではトップ100圏内になっているなど、業務不振による撤退と言う事情は考えにくい。

タイでは2018年5月に仮想通貨が政府により正式に認められたため、仮想通貨取引所の立ち上げ及びトークン発行などで大いに盛り上がった。

しかしSEC(米国証券取引委員会)によると、デジタル資産によるビジネスを認めている場所はBitcoin Coの他にBitkub Online CoとSatang Corporation Coだけとなっており、希少な企業が一つ消える事になるのは中々の痛手となる。

タイに住んでいる日本人は多いが、日本国内にある法定通貨を手元に入れる際に手数料などで様々な面倒事が発生する。

これに対し仮想通貨に変える事で大きなメリットがあるといえよう。取引利益の税率は一律で15%となり、日本では最大55%掛かる事を考えると仮想通貨としてもとても魅力的である事がわかる。

また仮想通貨にも大きく関わってくるネット環境も、劣悪だった昔と異なり日本に近い快適なインフラが整っているともユーザーからは評されている。

Bitcoin Coでは11月1日までに自身の取引所に預けてある資産を引き出すことを推奨している。また仮想通貨を受け取ると偽ったBitcoin Coを真似た詐欺サイトも発生し、Bitcoin Coユーザーは資金の引き出しと共にその点に関しても気を付けなければならない。

なおトラブルがあった時などに対応できるように、問い合わせ可能なBitcoin Coのサイト自体は閉鎖しないとのこと。そして総括として「5年以上もの運営において、携わった利用者に対して感謝すると同時に100%の状態で返金する」と語っている。