イスラエルに拠点を置く仮想通貨マイニング企業のビットファームズが同国テルアビブ証券取引所から上場廃止になることが分かった。

上場廃止の原因として2018年の仮想通貨市場の下落によるものだという。

ビットファームズだけに限らず、世界各国にあるマイニング業者は仮想通貨市場が低迷することに損失を出しており、ネット上からマイニングができるとして注目されていたクラウドマイニングのサービスを展開していたマイニング業者の多くがサービス停止へと追い込まれている。

マイニングにおいてはマイニング機器による投資が関わっており、市場が上昇しているときには機器の設置に追いつかずに停止する業者も少なくなかった。

しかし、マイニングサービスが停止後、最近再開する動きも見られるが、投資家からは低迷している状態から再度契約する流れは少なくなっている。

ビットファームズについては昨年の後半に2,310万ドルの損失を出しており、収益は大幅に減少、1,150万ドルの収益となっている。

今後、今年の6月頃にはビットコインが半減期を迎えることでマイニング難易度が増すこともあり、さらにライトコインについても半減期を迎えることにもなる。

ビットコイン難易度が増すことで今後はマイニングよりレンディングの方が主流になるのではという見方も出てきている。

ビットファームズはイスラエルは断念しつつも、カナダのトロント証券取引所への登録に向けて、オンタリオ証券委員会に仮の目論見書を提出したとして報じられており、今後マイニング業者は上手に経営を立て直す必要がある時期に入ると見られる。

昨年の12月には仮想通貨マイニング大手のビットメインがイスラエルの開発センターの閉鎖を決め、現地の従業員を解雇した。

仮想通貨市場が下落したことによるしわ寄せがあらゆる関係業者に影響を与えているが、最近では市場が徐々に回復傾向を見せているため大きく変化をもたらすことは限定的となっていくだろう。

参考:GLOBES