リップルのエスクロー口座からホットウォレットへの定期的な資金移動は、仮想通貨の大口送金の状況をブロックチェーンのデータから追跡するBOT(ボット)の「ホエールアラート(Whale Alert)」などの暗号ウォッチャーによって常に確認されている。

リップルは毎月初めに振替を行い、通常XRPの大部分をエスクローに戻す。必要に応じて全額を使用することをスマートコントラクトによって承認されているが、近年の価格は優しいものであった。

しかしリップルは、その資産の一部を公認の投資家、機関、および暗号化された店頭取引で売却する準備として、10億XRPをエスクローから移動させる大口送金を行った。

リップルはまた、XRPの大量の動きと共に、送金時のメモ機能に興味深いメモを付け加えた。このメモには「革命はテレビ放映されます…(The revolution will be televised…)」と書かれており、これは「革命はテレビ放映されない(The revolution will not be televised)」というギル・スコット・ヘロンが1970年代に歌った有名な歌詞を引用したものだ。

先月の月初めの送金時にも、リップルはメモにコメントを付け加えている。その内容は「這う…歩く…走る…(Crawl…Walk…Run…;)」というもので、これはリップルが運営する質疑応答コーナー“Ask Me Anything(何でも聞いてよ)”にてCEOであるBrad Garlinghouse氏が2017年10月に発した言葉である。以下は当時Garlinghouse氏がコメントした内容だ。

「我々は走る前に歩く、歩く前に這うことをしなければならないといけません。デジタル資産は銀行やペイメントプロバイダにとって未知の領域です。これが広く採用され、そして数兆ドルという規模の機会を解決するのには時間がかかります。我々の顧客がすでに行っている様々なパイロットの関心にはとても満足しています。」

リップルがこうした不可解なメモを書いたのは今回で4度目となる。1度目は昨年11月で「公共広告:常に緑色の卵とハムを避ける(PublicServiceAnnouncement: Always avoid green eggs and ham)」。次は12月で「楽しく過ごすのは楽しいが、その方法を知っている必要がある(It is fun to have fun but you have to know how.)」と書かれた。

一体こうしたメモにはどのような意味があるのか。一体どのような革命がテレビ放映されるのか。次のメモの内容を待ちたい。