エルドニア中央銀行の総裁で、欧州中央銀行(ECB)の理事会のメンバーでもあるArdo Hansson氏がラトビアのリガで開催された会議にて「仮想通貨バブルはすでに崩壊し始めている。」と警告した。7日、Bloombergが報じた。
Hansson氏によると、デジタル通貨は「完全なるナンセンスの塊」になるという。またHansson氏は「バブルはすでに崩壊し始めております。この崩壊がどこまで続くのか、そして新しい均衡に達した時に、何が残っているのかを見ましょう。私たちは将来何年後かに今を振り返ってみた時に、まるで"おとぎ話"のような物語を信じていたのだということに気づくでしょう。」と語り、デジタル通貨が衰退していく考えを示唆した。
Ardo Hansson氏は昨年5月にも「仮想通貨に大きな未来は見えない。」とコメントしており、6月にもエストニアのデジタル通貨「エストコイン(Estcoin)」を発行する計画を批判した欧州中央銀行(ECB)の総裁Mario Draghi氏の主張を支持するなどしており、仮想通貨に対して消極的なスタンスを持っている。
Hansson氏はさらに、デジタル通貨は「違法行為に使用される可能性がある。」と指摘し、暗号化における投資家保護の問題に焦点を当てる必要があると強調した。また、仮想資産と規制された金融部門との間の結びつきが高まり始めると、金融の安定性の問題が生じる可能性がある、と彼は付け加え、警戒を促した。
参考:Bloomberg