UCLA（カリフォルニア大学ロサンゼルス校）がMouseBelt Blockchain Acceleratorによる大学への寄付で2019年1月から開始するブロックチェーンエンジニアリングコースを準備中だ。

以前にもブロックチェーンと暗号解読に関するセミナーを提供したことがあるが、今回はブロックチェーンのプログラミングや技術的な部分に焦点を当てたコースとなる。

MouseBelt Blockchain Acceleratorはブロックチェーンの革新を促すためのエコシステム作りを目的とし、ブロックチェーンに関するツール・リソースを最も必要とするであろうスタートアップや大学生へ向けて提供する。

今回設立されたコースは4単位のスペシャルコースとして提供されており、学生たちが学位を取得することができるようになっている。試験的なコースとなっているが、UCLA内の学生や管理者たち両方にブロックチェーンとの関わりを活性化させ、今後は永続的なブロックチェーンのコースを確立させることも目指す。

コース内ではブロックチェーンの概念やハッシュ関数、公開鍵暗号/デジタル署名といった暗号技術、Proof of Work/Stakeといったブロックチェーンを支える技術からEthereum、Solidity、Ethereum仮想マシン（EVM）など、スマートコントラクトやトークンを実現する具体的なところまでのトピックを深く掘り下げていく。

その他にもマウスベルトの提供するオープンソースのブロックチェーンツールを学生に提供し、ゲスト講義やワークショップも開きプロジェクトを完成させるためのサポートを行っていくようだ。日本においても東京大学で寄付講座が開設されたように世界的にこういった動きとなっていくのかもしれない。

ビットコインが生まれてから10年経ったとは言え、未だよちよち歩きの域を出ないブロックチェーン技術。今年は明るい相場面で見れば暴落続きで明るい話題に乏しかったが、革新を進める技術者を育てるために教育に力を入れていく今後まで長期的な目線が必要だろう。

参考：MEDIUM