ジャマイカ証券取引所(JSE)が発表した14日のプレスリリースによると、同社はカナダのトロントに本社を置くFinTechのBlockstation社と提携したことで、年内にはデジタル資産取引を可能にする見通しであるという。

JSEのブローカーメンバーである投資銀行Sagicor InvestmentsのヘッドトレーダーであるKirk Brown氏は、「デジタル通貨の需要と安全で信頼できるアクセスが繋がる最先端の場にいることは喜ばしいことだ。」と述べた。

Blockstationの電子通信ネットワークと受注管理システムは、ブローカー・ディーラーとその投資顧客が信頼できる安全なプラットフォーム内でブロックチェーン・トークンの取引、および決済を容易にすることを目的としている。

プレスリリースでは、JSEでの取引に利用できる特定のトークンについては触れなかったが、ネットワークがブロックチェーン・トークンの精算・決済にも適していることから、将来的にはJSE独自のトークンを発行する計画にもなり得ることを示唆している。

このプレスリリースの内容通りなら、JSEはすべての規制とコンプライアンス法を遵守しながら、引用、取引、執行および決済サービスを促進するオンラインデジタル取引プラットフォームを提供する最初の国際証券取引所となる。

5つのブローカーメンバーは、地元の規制当局の代表者とともに、試験の実施や、仲買と現地規制当局参加のワークショップの開催など、様々な事業を成功させてきた。

JSEによるこの動きは、ブロックチェーンとデジタル通貨導入という観点から、地域の仲間に追いつきたいというジャマイカの要望を反映していると言えるだろう。

参考:GlobeNewswire