韓国が仮想通貨とブロックチェーンに対して新たなルール作りをするために議論をしていることが分かった。11日、Korea Timesによって伝えられている。
今月13日~26日に開かれる臨時国会にて、議員らは新たな法律の草案を提示すると見られており、野党である自由韓国党のソン・ヒキョン党首は、マネーロンダリング(資金洗浄)やサイバー犯罪、個人情報流出を防止するために、仮想通貨取引プラットフォームの規制を呼びかけている。
与党である韓国民主党のパク・ヨンジン党首と自由韓国党のチャンテ・オク氏、正しい未来党のチョン・ビョングク氏は、それぞれが仮想通貨や取引所に課す条件などに関する法案を提出すると見られ、政治面からも仮想通貨が注目されていることがわかる。
正しい未来党の仮想通貨発行に関する作業部会のリーダーであるオ・セジュン氏は、仮想通貨取引所のセキュリティに関する規制は強化されるべきと、最近取引所トップの行った不正行為や取引所に対するハッキング攻撃を考慮したとも捉えられる発言をしている。
さらに、韓国議員らは次第に仮想通貨に対する姿勢を変化させており、先月、政府は昨年9月以降禁止したICOを解禁する計画を発表している。
国際面においては、科学技術省は米国と連携し、ブロックチェーン主導の第4次産業革命を推進していく決意も固めている。
今月に入ってからは初旬に、韓国はブロックチェーン業界のために新たな産業区分を設置する事を検討し始め、これは7月末に出来上がると見られており、ブロックチェーン促進と規制の枠組み策定の基盤を作ることを目的としている。
仮想通貨の規制は徐々に発展することで、仮想通貨とブロックチェーンが歩むべき方向性が整えられつつあるため、一時期のような仮想通貨取引を禁止する流れに入ることは無くなって来たと言える。
規制が明確になることで、仮想通貨に対して前向きに見ている韓国にとっては今後、国の発展に大きな影響をもたらすことにもなるだろう。
参考:Korea Times