リップル社が16日、米国に本拠を置くデータストレージ企業の「オムニ社」に約2500万ドル(約28億円)相当のXRPを投資したことが明らかになりました。TechCrunchによって伝えられています。
このオムニという会社は、ユーザーが自身の所有物をスマホに登録しておくことで、それを使いたい人に対して貸し出しすることができるといったP2P(ピアツーピア)のサービスを展開しているベンチャー企業です。この支払いにXRPを使えるようにするということです。
金融機関にソリューションを使ってもらうといった、これまでの戦略とは違いますが、違うのはそれだけではなく、今回の投資はリップル社が直接的に投資をしたわけではなく、リップルの会長であるクリス・ラーセン氏と、最高技術責任者であるステファン・トーマス氏が投資を行ったことが注目されます。
トーマス氏は今回の投資とオムニについて以下のように述べています。
「この投資は、私達のビジョンをグローバルなものにするためのもう一つのステップとなります。」
「オムニは物理的な物をある人から別の人にスムーズに動かす方法を作り出しています。多くの点で、これはリップルが行っている世界的なお金のやりとり、つまりはお金を情報と同じくらい素早くかつスムーズに動かすということに非常によく似ています。」
リップルは、昨年10月にトークンを使用する金融機関に対して3億ドル(約333億円)のXRPを支払うことを約束するインセンティブ・プログラムを発表しました。
それ以来、XRPの価格は5倍以上に上昇し、リップルに強力な軍資金を与えてくれました。積極的な資金投下を可能にし、今回の契約に関してもリップルが金融業界外の潜在的なパートナーを積極的に迎え入れていることを示したと言っていいでしょう。
顧客基盤を確立したことよりも、戦略的パートナーシップにより広まってきたリップル。今回のオムニへの投資も、新しい技術の発展・成功に繋がる一歩となるでしょうか。今後の動向から目が離せません。
参考:TechCrunch