明日8月1日にビットコインに対するハードフォークが行われる予定となっている。ここまで長く問題が議論されてきたが、ハードフォークが行われれば、これまで騒がれてきたビットコインの分裂問題が一区切りつきそうだ。

すでに、明日のビットコインキャッシュよりも11月に行われる予定のハードフォーク(Segwit2x)に目先を向けている方も多く見られる。

しかし、ビットコインキャッシュが生まれる可能性が高いとは言え、まだ仮想通貨として世に出ていないうちは不透明だ。市場の相場はいまだ今回の問題を引きずるかのように推移している。

というのも、このところアルトコイン(オルトコイン)の相場が軟調だったが、31日13時では大きな下落は見られていない。さらに、ビットコインを残して時価総額10位までは、すべて前日(24時間)比でマイナスとなっているのは否めないか。

これについては様々な見解がされており、ビットコインキャッシュが欲しい方がアルトコインからビットコインへと買い替えているといった見方。取引所の方針によってはハードフォークの際に、ビットコインを保有している方にビットコインと同量のビットコインキャッシュを配布されるというところもある。

このため、ビットコインキャッシュに期待する方や、配布後に売却を考える方なども見られる。そのため、このような流れが出来ていると考えられる。

その他には、今回の相場の荒れを懸念し、ビットコイン建てでアルトコインを売却しているので、アルトコインからやはりビットコインに資金が集まっているという見方もある。この場合はビットコインキャッシュ目的ではないため、フィアットに戻すという意見も多く見られる。

いずれにしろアルトコインが下落し、ビットコインが上がっているという状況には変わりないが、ビットコインキャッシュ狙いで駆け込みでの購入はリスクが高いと思われている。

ビットコインを保有していれば同量のビットコインキャッシュを貰えるという考えは間違いではないが、必ずしも無償であるとは限らないからだ。確定ではないが、ビットコインキャッシュが配布される際に同額がビットコインに価格から差し引かれる可能性も高い。持っているだけで単純に上乗せで貰えるといった単純な話ではないため、ビットコインキャッシュの価格が決まるまでは慎重に取引を行いたい。

ビットコインは現在1BTC/30万円前後を推移している。いよいよ明日に迫るビットコインキャッシュによるハードフォークだが、市場ではどう価格がつくのか動向が注目されている。