仮想通貨市場は過熱が危ぶまれながらも、まだ未成熟な段階にあり、今のバブル期のような相場は崩壊するといった意見や、まだバブルと言えるほどではなく、これからもっと多くの可能性、成長を遂げるといった意見など、個人投資家から企業、著名人の間でもさまざまな意見が見られ、今後の予測を極めるのは困難だ。
ビットコインはもっと評価されるべき?
中には多少オーバーではないかという、過激な発言も多々見られる。アンチウイルス会社、McAfee Associatesの設立者であり、MGT Capital InvestmentsのCEO、ジョン・マカフィー氏はTwitterにて、ビットコインの価格について強気な予測をし、多くの関心を集めている。
マカフィー氏によると、先の1BTC/1,800USDの価格は一時的な調整とみなし、今後3年かけて50万USDまで相場を上げるとTweetをした。
短期的な予測も困難なビットコインだが、3年後の相場、しかも50万ドルとはかなり強気な予測ではないだろうか。これには実績のあるマカフィー氏が発言したということで、大きな波紋を呼んでいる。50万ドルは本日7月18日の日本円にして約5,600万円。現在、1BTC/25万前後で推移しているが、単純計算で200倍以上にもなる。マカフィー氏は先月にも仮想通貨のイーサリアム(ETH)をマイニング(採掘)することを発表したが、仮想通貨に対して積極的な姿勢は一貫している。ビットコインの価値を見直してもいいのかもしれない。もちろん、マカフィー氏の予測だけがすべてではないが。
マカフィーコインのICOとの関係は?
一部ではICOされるMCAFEE COIN(MCF)での資金調達に向けた煽りでは?という意見も見られる。確かに、この数日軟調な相場となっているビットコインやアルトコイン(オルトコイン)。相次ぐICOで、バブルとも言われるこのタイミングでは、なかなかICOに資金を捻出しようという気にもなれないだろう。
しかし、今回のICOを意識したものではないだろう。今回のMCAFEE COINはイーサリアムベースで行われると考えられているため、わざわざ3年後のビットコインの価格が50万ドルまで上がるなどと、あおったところでマカフィー氏に何もメリットは得られない。他に思惑があれば、この限りではないが、真意は本人のみ知る所である。
7月から8月にかけて、ビットコイン分裂騒動により先行不透明なビットコイン市場。業界の大物マカフィー氏の発言も気になるところだが、方方からは目先の相場動向が注目されている。