今年8月1日に仮想通貨ビットコイン(BTC)の、UASFが実行されることに関して各所での話題が絶えない。一部ではビットコインが分裂する可能性も懸念され、この前後には取引を控えるといった声も散見される。
ビットコインがUASF(ユーザー・アクティベーテッド・ソフトフォーク)ではなく、UAHF(ユーザー・アクティベーテッド・ハードフォーク)を支持するマイナーの声も多く、仮にUAHFが実行されるようなことになれば、ビットコインは確実に分裂されることになる。分裂した際に新旧2つのコインになるわけだが、どちらもまったくの無価値になるということは考えらていないが、可能性はゼロとは言い切れないだろう。
しかし、こういった材料が現在7月3日時点でのビットコイン相場に直接影響を与えているかと言えば、まだこの限りではないと思われる。先日からの相場動向を追って見ていくと、6月中には1BTC/34万円台まで割り込んだものの、その後25万円台まで下落、激しい乱高下を繰り返しながらも1BTC/28万円ほどでもみ合っている。1BTC/30万円ほどまで値が上がるか、この辺りが天井かといった見方もされているが、8月1日の問題が明確にならない以上は、先行き不透明なのが現状だろう。
8月1日の近くでは、取引を控え、しばらく様子見でウォレットに温存しておくか、他のアルトコイン(オルトコイン)に買い替えるという意見も多く散見されるので、7月中に何かしらの動きがあることは確かだろう。主にイーサリアム(ETH)への買い替えを検討する声も多かったが、イーサリアムはイーサリアムでスケーラビリティの問題や米取引所で起きたフラッシュ・クラッシュも懸念されている。
リップル(XRP)やライトコイン(LTC)は好材料も多いため、ひとまずはこのあたりへの分散を検討も悪くない。できれば時価総額が高く、取引量も多い銘柄を選びたいところだ。
UAHFが実行されるのか否か、残り1ヶ月を切っているが、現状で答えが出ていない以上は、的確な情報収集と冷静な判断が求められる。この問題に関しては今後も動向を追って注目していきたい。