国内外問わず各企業が仮想通貨や、それの基盤となるブロックチェーン技術に可能性を見出し、この技術の応用に取り組んでいる。

SBIグループは早くから、「SBI Ripple Asia」や「SBI Virtual Currencies」などフィンテック事業に向けた取り組みをしており、国内仮想通貨取引所「SBI Virtual Currencies」でビットコイン(BTC)やリップル(XRP)などの取り扱いに向けて、既に準備を始めている。

SBIホールディングスが29日に発表した経営近況報告によると、仮想通貨取引所は国内だけでなく、グローバルな新仮想通貨取引所「SBI MAX(仮称)」を海外で設立準備に入っているという。

この経営近況では「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」「リップル(XRP)」「ネム(XEM)」「ライトコイン(LTC)」のロゴマークが確認でき、その他のコインも扱われるようだ。これが実現されれば、さまざまな仮想通貨の流通が加速し、市場にも大きな影響を与えることは間違いないだろう。

また、SBIはリップル社と資本業務提携をしており、出資比率は11.05%。このことからもSBIが本腰を入れて仮想通貨市場に参入していくという見方がされる。

このところ仮想通貨が全体的に下落をしていたこともあり、悲観する声も多かったが、28日、29日と続けて軒並み相場を上げている。7月から仮想通貨が非課税対象となることも含め目先の値上がりを期待し、国内では買い増しをしているトレーダーも少なくないようだ。

さらにSBIによる国際的な仮想通貨取引所「SBI MAX」が設立されれば、各国からの仮想通貨市場への資金流入も見込めるため、さらに大きな市場へと発展を遂げるだろう。SBIバーチャルカレンシーによる、仮想通貨取引のサービス提供も待ち遠しい。今夏が仮想通貨市場において、大きなターニングポイントになることだろう。今後の動向も追って注目していきたい。

参考:SBIホールディングス