Googleを運営するAlphabet Inc.は自身の運営するクラウドプラットフォームGoogle Cloudに「Blockchain Node Engine(BNE)」をローンチした。BNEはWeb3アプリケーションをホストするクラウドエンジンで、まずはEthereumのみがサポートされた状態でのローンチとなったが、今後さらに多くのブロックチェーンがサポートされる見込み。

GoogleはBNEをリリースした理由について「自己管理ノードはデプロイが難しく、継続的な管理が必要になることが多い」と考えを明かしている。

BNE製品は、暗号通貨企業やWeb3サービスプロバイダーが活用できる「フルマネージドノードホスティングサービス」で、今週木曜日にEthereumをサポートする形でローンチが発表された。

Ethereumは時価総額でビットコインについで世界で2番めに大きい暗号通貨ネットワークとして知られる。

「EthereumはBNEによってサポートされる最初のブロックチェーンとなり、開発者は完全に管理されたEthereumノードに安全なブロックチェーンアクセスを提供できるようになります」とGoogleは述べている。

Googleは今月半ばに暗号通貨取引所Coinbaseとのパートナーシップも発表しており、立て続けのブロックチェーン分野への注力となっている。

BNEによって可能になることとしてGoogleは「専用ノードを必要とするWeb3企業は、Google Cloudのコンピューティングおよびネットワークインフラストラクチャに期待される信頼性、パフォーマンス、セキュリティを備えた状態で、トランザクションの中継、スマートコントラクトの展開、ブロックチェーンデータの読み取りまたは書き込みを行うことができます。」と語っている。

その他にもGoogleはFireblocks、Digital Currency Group、Dapper Labs、Vultageといったブロックチェーンテクノロジー企業へと投資を行っており、この分野への世界のトップ投資家の一つであることが示されている。