ブラジル開発銀行(BNDES)が分散型パブリックブロックチェーン「ブラジリアンブロックチェーンネットワーク」を5月30日に立ち上げたことを発表した。このプロジェクトは国内の他の機関が公共の透明性を高めることを支援する目的で開発された。

BNDESと連邦裁判所が共同で行ったイベントでブロックチェーンのローンチが宣言され、多くの機関へ向けてネットワークの開発と成長のための協力を呼びかけた。

開発を担当したBNDESのグスタボ・モンテザーノ会長は、このプロジェクトの次のステップとして研究段階からの脱却、および実用的な本番プロトタイプの確立にあると述べ、サードパーティー開発者がネットワーク上でアプリの構築が可能であることを強調した。

前述の通り、現在は研究段階であり2023年には実用的なアプリケーションを提示することが期待されている。

このプロジェクトが解決しようとしている最大の問題の一つとして、ブラジル人が国家に対して抱いている不信感が挙げられている。連邦裁判所の情報技術検査部門の責任者であるウェスレー・ヴァズ氏は公開プロセスをブロックチェーンに記録し、確立された制約に従うことでこの問題が解決できると考えを明らかにした。

これらのブロックチェーンのルールと制約は、今日の標準的な手順を置き換えられるように設計され、このプロジェクトによって目的が達成されるだろうとモンテザーノ会長は語った。

BNDESは世界最大級の開発銀行のうちの一つでネットワークは2018年から開発されていたものが今回お披露目となった。3月にはネットワークの設計は権限証明のコンセンサスメカニズムに基づき、チェーンの最上位にマイニングがないことは明かされていた。