アフリカのナイジェリア連邦共和国でムハンマド・ブハリ大統領が25日にナイジェリア中央銀行(CBN)の発行するデジタル通貨e-nairaの正式な開始を発表した。

CBNの声明によればe-nairaのローンチを祝う式典がブハリ大統領の官邸で開催される。当初10月1日のローンチを予定していたe-nairaは、様々な要因により延期が発表されてきたが、今回のローンチに際して準備が入念に行われたと声明では発表されている。

当初のローンチ予定日であった10月1日はナイジェリアの独立記念日であり、国家独立の61周年を祝うその他の業務のためにローンチが遅れたと発表され、その他にもe-nairaの名称が地元の決済会社の持つ商標を侵害するといった訴えもあった。

今回のローンチ声明において「銀行コミュニティ、フィンテックオペレーター、企業、ナイジェリアの利害関係者との一連の関与のうえでデジタル通貨は設計された」と語り、e-nairaはB2Bだけでなく一般流通においても誰でも利用できるようになると主張している。

銀行はパイロットの実装段階で、今後発生する可能性のある問題について認識しており、迅速に対応するための構造をすでに導入していると付け加えた。

また、関連するパートナーと協力して、ナイジェリアの全てのユーザー、特に地方や銀行口座のない人々に利益をもたらすシームレスなプロセスを確保していくと述べた。