二転三転するステーブルコイン「Diem」が新たなローンチプランを発表した。拠点をスイスから米国に移し、Silvergate Bankと協力してローンチする見通し。DiemはFacebook発のステーブルコインとして注目を集めたLibraを前進として持つ。

Diemを開発するDeim Associationは水曜日、Diem Networks USとSilvergate Capital Corporationのパートナーシップを発表した。Diem Networks USはDiem Associationの完全子会社で、Silvergateはカリフォルニア州の公認銀行であり、連邦準備制度のメンバーでもある。このパートナーシップを用い、米国財務省の金融犯罪捜査網(FinCEN)にマネーサービスビジネスとして登録する予定と発表した。

Diemは「このパートナーシップの下で、SilvergateがステーブルコインDiem USDの独占発行者となり、Diem USD準備金を管理していく」と説明している。

また、Diem Networks USはDiemステーブルコインのリアルタイム転送を実現するためのブロックチェーン支払いシステムである「Diem Payment Network(DPN)」を実行し、このプロジェクトに対してFacebookが支援を行っている。

DiemによればDPNはエントリーレベルのスマートフォンとデータ接続があればどなたでもアクセスできると説明している。

中国のデジタル人民元を筆頭に、他国に比べ米国での暗号通貨の研究の遅れを指摘していたDiemプロジェクトだが、主導するFacebook社の個人情報の取り扱いの不適切さなどが議会から非難される形で、遅々としてローンチへの道筋が立たない状態で、協賛パートナーも離合を繰り返してきたが、今度こそ新たなローンチプランが実現されるか。