米国シリコンバレーに拠点を置くクリーンエネルギーと電気自動車を手掛けるテスラが証券取引委員会(SEC)への提出したForm 10-kの書類により15億ドル相当に及ぶビットコイン(BTC)の購入を発表した。
共同創設者の一人である起業家のイーロン・マスク氏はかねてより仮想通貨推進派として知られ、自身のTwitterアカウントのプロフィールに #BTC タグを表示する運動を推進、またテスラに並びマスク氏の手掛けた企業で世界的に有名な決済大手PayPalがビットコイン取引を導入するなど、ビットコイン普及にかけるいくつもの行動に関わってきている。
Form 10-kは日本の有価証券報告書に相当する企業活動の年次報告書であり、報告書によればテスラはビットコインに15億ドル相当の投資を行ったとされるが、併せてテスラ製品の支払い方法としてビットコインを受け入れ始める予定であることも明かした。
クリーンエネルギーを利用した電気自動車とオートパイロット技術などが評価され、2020年7月には時価総額がトヨタ自動車を追い抜き、自動車産業で世界トップとなるなど、世界中で注目を集めるテスラだけに影響力は非常に大きい。
今回のテスラによる発表以降BTC価格は15%ほどの伸びを見せ、15億ドル相当で仕入れたBTCはまたたく間に17~18億ドル相当にまで成長した形となる。