シエラクラブ、フィンガーレイクス保護委員会、セネカレイクガーディアンなどを含む環境保護団体らが、米国ニューヨーク州トーリーを相手取りグリニッジ発電所におけるビットコインマイニング施設の拡張計画を阻止するために訴訟を起こしたことが明らかとなった。
今回の計画は2019年に操業を開始したマイニング施設の拡張計画となっているが、原告団はこの拡張によりセネカ湖への排水に害を及ぼす可能性を指摘した。
グリニッジ発電所は2020年初頭に冷却施設やコンピューティング機器を設置するための4つの倉庫の増設をトーリー町に申し出、トーリー町はこれを認可したが、これに対して原告側は州の環境品質審査法に違反したと述べている。
一方で当局は本計画についていかなる法律にも違反しないと述べ、グリニッジ発電所は拡張工事が済んでも工場は州や連邦の設定した環境基準内に収まると主張し、両者が対立をしている。
グリニッジ発電所でのマイニング設備は一般の送電網へ到達しない電力を用いた余剰電力により運用されている。