ドバイのベンチャーキャピタルIBCグループの会長であるKhurram Shroff氏が18日、Ethereum2.0のProof of Stake(PoS)開始へむけたデポジットコントラクトへ約1000万ドルの投資を行ったことを現地メディア「Gulf News」が取り上げた。

デポジットコントラクトでは32ETHをデポジットするバリデーターを16,384アカウント募集しており、今回Shroff氏は合計687のバリデーター相当となる21,984 ETH(32×687)を送金した。Ethereum開発者のヴィタリック・ブテリン氏が行った3,200 ETHを超えるデポジットとなる。

Shroff氏はPoSのことをエネルギー効率の高いコンセンサスアルゴリズムと評価しており、現在までのProof of Work(PoW)は多くの電力を要求し、これらの法外なエネルギーコストは最終的に法定通貨を使用して支払われていることを指摘した。

Eth2.0のデポジットコントラクトは最短で12月1日、既定の16,384にバリデーターが届かない場合は、バリデーターが集まった7日後にローンチされる予定となっている。

デポジットにかかる32ETHは現在日本円になおすと約155万円(2020年11月19日現在)で、デポジットしたETHは約2年後に迎えるEthereum2.0のフェーズ2までロックアップされ、引き出すことができなくなる。

デポジットされている総額はEthereumの公式サイトから確認でき、現在104,640 ETHがステーキングされている。デポジット開始から2週間が過ぎ日程の半分が過ぎたところで全体の20%程度しかデポジットは集まっていないが、前述のように資産がロックアップされる事情から潜在的なバリデーターも期日まで自己資産として運用し、直前で駆け込みのデポジットが増えるのではないかと見られる。

参考:Gulf News