Dr. Doomとしても知られる経済学者Nouriel Roubini(ヌリエル・ルビーニ)氏がビットコインの価値保存機能に対して一定の理解を示したことが明らかとなった。
サブプライムローンに端を発する世界金融危機を予言したことからDr. Doomとも呼ばれるようになったルビーニ氏は、かねてからビットコインに対して「全ての詐欺の母」と断じるなど、仮想通貨全般に対して冷ややかな姿勢を崩さなかったが、6日に米Yahooファイナンスに行われたインタビューでビットコインに対する姿勢の変化を表した。
インタビューではアメリカ大統領選を終えたあとの米国経済に関する対話がなされた後、2017年以来の高騰を見せているビットコインについてコメントを求められた際に、ビットコインは通貨ではないというこれまでのスタンスは崩さないながら、ビットコインの供給に関するアルゴリズムにより簡単に価値が下げられてしまうことはなく、一定の価値保存機能は認められる発言をした。
一方でVisaネットワークが秒間25,000のトランザクションを処理するのに対してビットコインのトランザクション能力はあまりにも低すぎるため、やはり支払い方法としての能力は低いとも語った。
また、現在世界中で研究・開発が執り行われている中央銀行デジタル通貨(CBDC)について、あらゆる決済システムに革命を起こすだろうと言及した。