Facebookがスイスのジュネーブに新会社「Libra Networks」を設立したことが分かった。公式な発表はないが、商業登記されたことを示す書類が現在ウェブで公開されている。

Facebookは以前から「独自仮想通貨」の開発を進めており、今月3日にはその開発プロジェクトの名前が「Libra」であることも明かしている。

今回その名前が入った会社Libra Networksを設立したということは、同社が独自仮想通貨へゆっくりと展開を進めたことを表していると言っていいだろう。

株主はFacebook Global Holdingsで、ロイター通信の報道によると、この新設会社は「金融および技術サービスを提供し、関連するハードウェアおよびソフトウェアの開発」が目的とされている。

今月14日には、大手仮想通貨取引所Coinbaseのコンプライアンス・マネージャーを採用しており、独自仮想通貨発行へ向けて着々と準備を進めてきているFacebook。

米国の国会も、同社へ通貨発行の目的と意味についての説明を求め、Facebookに公開書を送っているという。以下はその内容の一部。

「Wall Street Journalは最近、Facebookがソーシャルネットワークを利用した暗号通貨ベースの決済システムの立ち上げを支援するために、数十社の金融会社やオンラインショップを募集していると報じた。昨年、Facebookは米国の銀行に消費者に関する詳細な財務情報の共有を依頼しました。さらに、プライバシー専門家は、Facebookの広範なデータ収集慣行、およびFacebookが収集したデータのいずれかが、Facebookに公正信用報告法を適用する、または適用すべき目的に使用されているかどうかについて疑問を投げかけました。」

Facebookは新会社についてのコメントを控えたが、この技術を構築するために10億ドルの調達があったという声も一部メディアやネットではあがっている。

参考:CoinDesk