米国の2大金融規制当局である証券取引委員会(SEC)と、商品先物取引委員会(CFTC)の議長らは8日、デジタル資産のリテラシーについて議会で証言した。

SEC会長のJay Clayton議長とCFTCのJ. Christopher Giancarlo議長は、上院委員会の前での公聴会で様々な目的とイニシアチブを概説しつつ、各機関がデジタル資産とブロックチェーン技術に精通していることの重要性を指摘し、上院に機関の予算上の必要性を主張した。

Clayton議長によれば、SECのコンプライアンス検査局は「暗号通貨、硬貨、およびトークンを含むデジタル資産」をリスクの高い投資として挙げているようだ。

さらにSECの方は、一部のデジタル資産市場に関する専門知識を高めるために、「主要な証券市場参加者」の規制を担当する4つの新しいポジションをトレーディング・アンド・マーケット部門に追加することを要求した。

また、CFTCの予算公聴会でGiancarlo議長は、現在規制当局が挑戦している分野として「指数関数的な技術革新の驚異的なスピード、伝統的なビジネスモデルの金融機関離れ、そして技術的リテラシーとビッグデータ機能の必要性」を挙げた。

Giancarlo氏はさらに、CFTCはこの環境に適応し「定量的な規制者」になるよう努力していると述べた。CFTCは「分散型ブロックチェーンやネットワークを含むさまざまなデータソースにわたり、自主規制組織や市場仲介業者に依存することなく、独立した市場データ分析を行うことができるようになるべきである。」と付け加えた。

また、委員会の予算案により、「綿密な分析および実証的な研究を行うために、その中核である経済的専門知識を拡大させることが可能になる」とGiancarlo氏は指摘した。

参考:SEC