米クレジットカード会社大手のVisaは6日、求人会社SmartRecruitersに、暗号通貨およびブロックチェーン関連の求人を発表した。
募集している人材は、シリコンバレーの北部端にある都市パロアルトにあるVisa Fintechオフィスにて、テクニカル・プロダクト・マネージャーとして働ける人材で、暗号通貨エコシステム内でのVisaの製品戦略の実行に責任を持ち、暗号関連の機会のためにロードマップを管理することが要求されている。
Visaが発表している職務記述書によると、人材は暗号通貨業界および関与する主要企業に関する機能的な知識、および分散元帳テクノロジに関する深い知識と既存のリテール決済ソリューションに関する深い知識が求められており、高度な暗号化技術に精通していることが望ましいとされている。
入社後は、Visaの最先端のイニシアチブに価値を提供する新製品を開発するため、Visa Researchチームと協力して作業を行っていくという。
昨年、VisaのCEOであるAl Kelly氏は、決済分野において暗号通貨は短期的、または中期的に見ても既存のシステムの脅威となることはまだないと述べた。従来の金融システムにとって真の競争相手となるためには、「商品」から実際の「支払い手段」となる必要があると述べた。
暗号通貨についてはまだまだ厳しい見解を示しているが、今回の募集然り、先週はリップルの国際的な支払いをサポートするパートナー会社のEarthportを買収しており、業界進出へ積極的な動きも見られている。
買収はリップルのプロトコルを会社の既存の支払いネットワークに統合して国境を越えた取引を促進することを意図していると伝えられており、今後さらに本格的な進出が行われる可能性が高そうだ。