ドイツ第2位の証券取引所「Boerse Stuttgart」は12日、2019年前半に仮想通貨取引のプラットフォームを開始する予定であることを発表した。
発表によるとBoerse Stuttgartは、地元のフィンテック企業で同社のパートナーでもあるsolarisBankと提携し、共同で仮想通貨取引所のインフラを構築していく見通しであるという。
Boerse StuttgartのCEOであるAlexander Hoptner氏は次のように述べた。「銀行の専門知識と専門のテクノロジーとを組み合わせることを可能にするsolarisBankは、バリューチェーンに沿ったデジタル資産の集中サービスを提供するにあたって素晴らしいパートナーとなります。」
プラットフォーム上ではビットコインとイーサリアムの取引が可能となり、現在開発中の初期コイン・オファリング(ICO)プラットフォームが公開されれば、他のトークンもサポートされる予定であるという。
株式取引プラットフォームと同様の機能を提供するBoerse Stuttgartのプラットフォームにより、個人投資家と機関投資家の双方が取引することが可能となる。これには、関連する法律に準拠した注文調達と注文控元帳が含まれる。Boerse Stuttgartはまた、暗号取引市場向けに多角的取引システム(MTF)を提供するため、規制当局の承認も求めている。MTFとは、電子システムを使用する金融商品の買い手と売り手を一致させる取引システムの一種である。
Boerse Stuttgartは今年5月には手数料無料の仮想通貨取引アプリをリリースすると発表もしており、solarisBankについても複数銀行のAPIを活用した銀行サービスのプラットフォームを提供し、つい最近も 暗号資産のバンキングプロバイダーのBitwalaと協力し、国内での仮想通貨を利用した銀行サービスを提供し始めた。
依然として市場は弱気だが、来年に開始を目指す新たな仮想通貨取引所の計画を発表している国はドイツ以外にも多く見られ、一般投資家の弱気とは反比例して仮想通貨の採用率が増えつつあるようだ。
参考:Boerse Stuttgart(PDF)