日本における今日の仮想通貨の印象と言えば“億り人”に代表されるように投資・投機的商品であり、いまだ本来の通貨としての役割は果たせていないのが現状だ。
ボラティリティの大きさに魅力を感じている投資的判断をする方もいれば、一方でその技術に魅了された方も少なからずいる。乱高下を繰り返す相場は前者にとって見ればある種勝負のチャンスといえるかもしれないが、後者の立場でみると今の状況はまだ通貨として使用するには時期尚早と言わざるを得ない。
とは言え、それこそが仮想通貨の魅力として注目されているのも確かな事実。そこに一石を投じる存在となりそうなのが今回oneiroによって発表されたndau(/en-dau/)だ。ndauは表題として安定性を第一に掲げており長期保有に最適化された通貨であるとしている。
メカニズムとしては中央銀行が準備金を使うように、市場価格を安定化方向へコントロールさせる。価値の高騰による億り人などは望めないが、安定性により長期的な価値のある通貨として他の仮想通貨のみでなく、伝統的な通貨とも競争可能になるような設計というわけだ。
果たしてndauがその地位を築けるか否かは別として、投機的扱いを求めない仮想通貨が現れる風潮は仮想通貨が基軸通貨足りうるためには歓迎される流れといえるのではないだろうか。
参考:ndau.io