株式会社オウケイウェイヴの医療情報子会社である株式会社OKEIOSが7月12日に「BCN(ブロックチェーンネットワーク)を使用したデータ利用方法、システムおよびそのプログラム」の特許を公開した。審査請求に関しては未請求となっている。

個人が主体的に自身の個人データを利用しつつ、データの安全性と秘匿化を図れる新たなデータ活用システムを提供することを課題としており、その解決手段としてブロックチェーンネットワークを利用する。

2016年に設立された株式会社OKEIOSは最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴの医療情報事業を推進する子会社である。「自らの医療・健康・ライフスタイルデータの再利用」を標語として掲げており、医療ICTの発展と医療費の削減の両立を目指している。

本来マイナンバーをもって個人情報の一元化をなそうとしていたことが、民間からブロックチェーンといった新しい技術によって実現化が図られてくるのだろうか。需要があるのは間違いのないところだが、医療という特にセンシティブな個人情報を取り扱うため、その運用の安全性、秘匿性が鍵となる。

参考:特許情報プラットフォーム(特開2018-109994)