ニュース配信会社ビジネスワイヤは6日、サッカーのブラジル代表で、またクラブチームでも世界の頂点を極めたスーパースターのロナウジーニョ(Ronaldinho)ことロナウド・デ・アシス・モレイラ氏が、新しい事業をスタートすると報じた。

プロジェクトには様々な計画があり、サッカー専門学校の設立、世界各地のアマチュアとグローバルリーグの試合の開催、賭博のプラットフォームと市場の開発と運営、そしてデジタル分野の開発を目指す仮想通貨のプロジェクトとなっている。

このプロジェクトは「ロナウジーニョ・サッカー・コイン(RS Coin)」と呼ばれており、以前はワールド・サッカー・コインという名称だったが、サッカー界のスーパースターとパートナーシップを結んだことでロナウジーニョの名に因んだ名称となった。

プロジェクトの中でも特に注目を集めているのが、ブロックチェーンや仮想現実(VR)など最先端のデジタル技術を導入したデジタルスタジアムの展開だ。3年以内には、アジア、中東、欧米、アフリカなど世界300ヵ所に展開される計画となっている。

また、複数のプレイヤー間で行われるコンピューターゲームやビデオゲームの競技としてすでに展開されている「eSports」や、慈善事業などのビジネスも世界中で行っていく予定であるという。

eSportsはフィリピンやベトナム、タイといったアジア圏ですでにスタジアムの運営が開始しており、来年にはタイのバンコクで世界大会の開催が決定している。世界中の有名サッカー選手が主催するイベントも開くと謳っており、ロナウジーニョもそのうちの一人として注目されている。

今年1月にサッカー選手としては現役を引退したロナウジーニョだが、セカンドキャリアにおいては、ミュージシャンとしての活動や世界規模でのサッカー教室の開催など、様々な可能性を示唆していた。3月にはブラジルの共和党のパーティーの参加し、政治家として政界へ進出する可能性も示唆した。実際に立候補するかどうかは決めていないが、立候補するなら、連邦区の地方上院議員として立候補する可能性が高いとされている。

引退してから半年ほどしか経っていないが、多くのサッカー・ファンを魅了してきた偉大なスーパースターは、今後は様々な活動を通してファンを魅了していきそうだ。

参考:CCN