バンク・オブ・アメリカは、これまでにいくつかのブロックチェーン技術の特許を申請しているが、新たに米国特許商標庁に提出された3件の申請が加わり、2014年以降に提出したブロックチェーン関連の特許出願の件数が20以上になったことが分かった。これまで2014年に10件、2015年に4件、2016年に9件が提出されている。
使用されている言語はそれぞれ異なっているようだが、3つの新しいアプリケーションはすべて階層化されているブロックチェーン、もしくはパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンを組み合わせたハイブリッドブロックチェーンシステムに重点を置いているという。
また、これらのブロックチェーンネットワークは、特定のアクションのフローの分散型データベースとして機能するように設計されており、異なる層のセキュリティとデータアクセスをセーブできる中核を提供するシステムを備えているというが、2016年2月に提出した特許の申請は、いくつかの重複点がありこれを指摘する声も見られる。
しかしながら、バンク・オブ・アメリカのような歴史ある大手銀行がこのように積極的に新しいブロックチェーン技術を開発し特許に申請を出すというのは、バンク・オブ・アメリカのブロックチェーンに対する前向きな経営姿勢が汲み取れる。
日本国内の銀行でもブロックチェーン技術の実証実験の取り組みは進められており、例えば、送金速度を高めるネットワークや、リスク検出、安全性の保持などに使われる。仮想通貨の技術は投資だけでなく、このような生活に密着した面にも役立てられているということも知っておきたい。
バンク・オブ・アメリカは、米ノースカロライナ州シャーロット市に本社を置く銀行。その名称から「米国の中央銀行」と間違えられることがあるが、中央銀行ではない。起源は1874年にノースカロライナ州シャーロットで商業銀行として開店したコマーシャル・ナショナル・バンク。