韓国では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など仮想通貨の規制における改正案が、近く可決される見通しだということが分かった。

韓国メディアの「コリア・ヘラルド」が伝えるところによると、仮想通貨の法規制へ向けて、3つの法案の起草及び改訂が予定されており、主に韓国のトレーダーやユーザーを、仮想通貨バブルの崩壊などから保護するためとしている。

ビットコインやイーサリアムの法規制に関して、まずは電子金融取引法の改正が行われると考えられている。これが実施されれば、仮想通貨取引所などは、より厳しいKYC(本人確認)とAML(マネーロンダリング対策)をすることが義務付けられる。

韓国の仮想通貨取引所では、既にKYCとAMLに取り組んでいるため、この改正が大きな問題になるとは考えがたいが、今回の法改正はトレーダーと取引所間での従来の法律と摩擦が起きないようにすることも目的のひとつとして考えられている。

また、この法案では、仮想通貨取引所や、その他ブローカーなどの事業体は、当局から承認を得る必要があり、この要件を満たすためには、およそ5億ウォンの資本保持と、データを処理する施設を持つ必要があるとされている。

韓国では、トレーダー・ユーザーの保護やマネーロンダリング対策、脱税防止などが問題視されているが、今回の改正案が可決されれば、さらに韓国での仮想通貨の取引も活性化していくだろうか。韓国は仮想通貨の取引が盛んな国でもあるため、今回の法案は決して無視できない。

日本国内でも4月に改正資金決済法が実施され、また、この7月には消費税が撤廃されるなど、仮想通貨に対する法整備が進む中、多くの企業が仮想通貨市場への参入を予定している。

本日7月5日、ビットコイン(BTC)の相場は1BTC/28万8,000円前後、イーサリアム(ETH)は1ETH/3万円前後を推移している。ここのところ乱高下の激しい仮想通貨市場だが、今後の相場動向が注目されている。

参考:The Korea Herald