中国上海市にある歴史ある名門大学の1つである復旦大学は15日、ブロックチェーン研究センターを開設したことを明らかにした。
復旦大学はZhongan Online Property Insurance(衆安在線財産保険)と、Shanghai Zhongren Information Technology(上海中研インフォメーションテクノロジー)と共同で上海ブロックチェーン工学技術研究センターを設立した。
同センターは、ブロックチェーン技術に関する基礎研究、その応用の実証および人材トレーニングを提供する予定であり、上海におけるブロックチェーン産業の発展と成長を促進させることで、上海経済の発展を促進させていく方針だ。
ブロックチェーンを奨学金プログラムとして統合している中国の大学は他にも多数ある。今年1月には北京の清華大学のFintech Research Institute(THUIFR)が、Rippleと共同でブロックチェーン技術研究奨学金プログラム(BRSP)を発表した。同プログラムは2019年に中国で最高の大学院生を集め、世界的なブロックチェーン規制と産業発展を研究することを目的としていると伝えられている。
今月初めには、清華大学の中国技術研究所は、学術研究、技術開発、ブロックチェーンのイノベーション、暗号通貨、デジタル決済を支援するリップルの世界的な大学ブロックチェーン研究イニシアチブ(UBRI)にも参加した。
中国以外にも、米国ではプリンストン、スタンフォード、マサチューセッツ工科大学など、イギリスではオックスフォード、ケンブリッジといった大学がブロックチェーンカリキュラムに取り組んでおり、世界中の名門大学がブロックチェーン教育に力をいれている。
残念ながら日本の大学ではまだ講義が行われる程度の教育しかされていないようだが、世界に取り残されないよう、日本も技術者教育に力を入れてもらいたいところである。
参考:復旦大学