フランスの著名な経済学者であり、元フランス銀行総裁のChristian Noyer氏が、ブロックチェーンの新興企業であるSETLの取締役に就任したことが明らかになった。17日、同社が公式ホームページで発表した。

2015年に設立された新興企業は、ブロックチェーンネットワーク上に構築された支払い、および決済サービスを提供する金融会社である。

また、投信の受益者データの管理、プライベート・エクイティーの投資・持ち株記録の維持などの自動化を目指しており、これは市場参加者が現金、または他の資産を即時決済で直接振替えるのを助けることを目的としている。

同社は、Citi、Deloitte、Credit Agricole、Computershare、S2iEMを含む多くの主要な金融機関から支援を受けていることでも有名だ。

発表された声明の中でNoyer氏は「この非常に興味深いイニシアチブの形成を支援することを楽しみにしております。」と述べ、就任を喜んだ。

SETLのDavid Walker会長は、Noyer氏を理事会に歓迎し、中央銀行業界での経験と、金融、規制、および経済管理の分野の知識に期待するとともに、同社の現状と今後の課題についても語った。

「私たちが最近発表した株主と収益を生み出すプロジェクトの奨励により、会社の強みは大幅に強化されました。テクノロジーとそのビジネスアプリケーションの開発における現段階では、適切なプロジェクトを選択し、信頼性の高い回復力のある製品を市場に提供することが重要です。」

同社は以前、フランスの証券監督機関であるAutorit desMarchésFinanciersから中央証券保管システムを運用するためのライセンスを取得しており、2019年の早い段階で預託機関のための公表を目標としている。

また、同社のプラットフォームは、情報セキュリティ管理の特定の国際規格である国際標準化機構(ISO)および国際電気標準会議(IEC)からのISO/IEC 27001認証を取得しており、セキュリティ制度向上や高水準なリスクマネジメントにも力を入れている。

フランスの中央銀行総裁を務めたNoyer氏の経験や知識により、今後もますます力を付けていきそうだ。

参考:CoinDesk