NASDAQ(ナスダック)と提携するエストニアの仮想通貨取引所DX.Exchangeは6日、プラットフォームの利用開始と利用可能な取引ペアを公式ツイッターで発表した。
デジタル取引プラットフォームは、ナスダックのFinancial Information Exchange(FIX)プロトコルを使用。取引所のユーザーはトークン化された様々なグローバル企業の株式を取引することができる。
プラットフォーム上で売買可能となった銘柄には、AmazonやApple、Facebook、Google、Baidu、Intel、Microsoft、Netflix、NvidiaおよびTeslaといったような有名大手企業の銘柄が並んでいる。
DX.Exchangeはさらに、仮想通貨から仮想通貨へ、また、仮想通貨から法定通貨のペアのサポートについても発表した。リップル(XRP)がビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ユーロ、円、米ドルとの取引が可能である一方、ライトコイン(LTC)はBTC、ETHとUSDとの取引が可能であることを明らかにした。カルダノ(ADA)取引もETH、USD、円、BTCに対する交換でサポートされる。
DX.Exchangeの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)Daniel Skowronski氏の7日のツイートによると、プラットフォームは現在欧州連合でのみ開始されており、2019年には米国の顧客が取引できるようにすると約束した。
「アメリカの皆さん、2019年にはDX.Exchangeへのアクセスが可能となりますのでお待ち下さい。まずはEUでサービスを開始した後、アメリカで展開いたします。」
さらに、別の新しい仮想通貨取引所ErisXは、Nasdaq Ventures and Fidelityから2,750万ドルを調達。11月には、ナスダックと米国を拠点とする投資会社VanEckが、「透明で規制され、調査された」デジタル資産商品を共同で発売するためのパートナーシップを発表したことがニュースで明らかとなっている。
昨年8月にはニューヨーク証券取引所を手がけるICE(インターコンチネンタル取引所)が新たな仮想通貨取引所Bakktを開始すると発表した。
BakktやDX.Exchangeなど、大手機関が出資している取引所の積極的な動きが目立ち、企業のトークンの取り扱いや、現物と先物などの商品を取り扱う仮想通貨取引所として期待が高まっていきそうだ。