スイスの不動産取引プラットフォームBlockIMMOは今年12月から、1,000スイスフラン(888ユーロまたは1007.55ユーロ)という少額の金額から投資できるオンラインのプラットフォームサービスを開始した。
BlockIMMOのサービスは2つの管轄区域の既存の規制の範囲内で行われており、いくつか不動産資産をトークン化するプロジェクトが行われている中で、BlockIMMOが業界では初となった。
プラットフォームは投資家たちだけでなく、不動産所有者に向けたサービスも行っており、彼らが所有する不動産の価値の評価を得る事ができる。投資家たちは、デジタル・ウォレットを使用して彼らの財産をトークン形式で保管することが可能となっている。
不動産の売り手は、不動産の株式を表すトークンの発行とともにプラットフォーム上で不動産を表示し、投資家は「クラウドセール」を通じて資産を財産に入れることができる。クラウドセールとは、ICOと同じ意味で用いられ、企業がトークンなどを発行して資金調達を行う行為のことをいう。
問題は、数十人の所有者が単一の財産を所有する可能性があり、トークンも自由にスワップすることができるという点。これに対処するため、BlockIMMOはスイスという完全に規制下におかれた場所での事業に限定している。
創始者であるBastiaan Don氏は「スイスの土地登記簿の構成は、BlockIMMOのようなプロジェクトを開始するには最適な場所です。」と語った。スイスでは、居住や賃貸用に家を購入する人は少なく、むしろ資産を分散化する一手段として不動産が活用されるケースが多い。こうしたことからも、スイスは不動産とブロックチェーンの技術を融合するには最適な場所と言えそうだ。
参考:CCN