米大手保険会社のState Farmが、ブロックチェーン技術を使用した保険代位のためのプラットフォームのテストを行っていることが明らかになった。10日、State Farmが公式ホームページで発表した。
保険代位とは、損害保険において保険者が被保険者に対し保険金を支払った場合、一定の要件の下に、被保険者の有する権利が保険者に移転する制度のことをいう。
発表されたプレスの内容によると、この試験は「保険業界の採用が可能な製品」であるかどうかを判断することを目的としているという。
State Farmのイノベーション担当のMike Fields氏によると、現在保険代位は手作業で行われ、プロセスに時間がかかっているという。物理的照合が多く、保険者間で度々クレームにもなっているというが、ブロックチェーンプラットフォームを使用すれば多くの利点が得られると主張した。
「この技術は手作業のプロセスを自動化し、各支払いの永続的なトランザクション記録を作成するのに役立ち、正確性を容易に確認できます。また、消費者が控除免責金額を受け取る時間を減らす可能性もあります。」
このテストは、既存の代行処理プロセスと共に、2019年の前半までに実行される予定となっている。
参考:State Farm