オーストラリアの大手、コモンウェルス銀行(CBA)は、サプライチェーン内の商品を追跡するためにブロックチェーンを利用する国境を越えた貨物輸送のテスト完了を発表した。
多国籍企業とオーストラリアのビッグ・フォー・バンクの1社は、30日の声明で、約37,000ポンド(約17トン)のアーモンドがオーストラリアからドイツに出荷され、エメラルド・ネットワークの上に銀行によって開発されたプライベート・ブロックチェーン・プラットフォームを通じて追跡されたと述べた。
ブロックチェーンシステムに参加するノードには、農業生産者のOlam Orchards、ロジスティックキャリア、ポートオペレーターのPatrick Terminals、Melbourne of Portなどのサプライチェーンに沿った主要パーティーが含まれている。
コモンウェルス銀行は、ブロックチェーンベースのシステムは、コンテナ、文書、金融取引のデータを分散ネットワーク上に保存すると述べている。このように異なるパートナーは、輸送物の状態ならびに容器の温度および湿度など、輸送物に関する情報をリアルタイムかつ同時に確認することができる。
このレベルのデータは、輸送中の商品の位置、状態、認証に関する透明性と効率性がサプライチェーンのパートナーに提供された。
Olam Orchardsのサプライチェーンマネージャーである、Emma Roberts氏は今回のテストを受けて以下のように述べた。
「貿易の非効率性は弊社の事業にとって極めて有害な可能性があります。業界として、より透明性の高い効率的なプラットフォームを開発するために、サプライチェーンを強化する方法について新技術の導入を検討しています。」
このニュースは、ウェルズ・ファーゴとのパートナーシップを通じてリアルタイムでコットンの国境を越えた出荷を追跡するためのブロックチェーン・システムをテストする以前の作業に続くものだ。
昨年コモンウェルス銀行はまた、ブロックチェーン上に債券を発行する計画を明らかにした。
ブロックチェーンを採用しようとする銀行の全般的な努力は、技術の進歩に対するより広いプッシュの一部である。2017年の早い段階で、コモンウェルス銀行は、ブロックチェーンへの継続的な投資を含め、2017年の技術開発に10億ドル近くを費やすことを目指していると語った。