昨今、ビットコイン(BTC)のハードフォークがあと何回繰り返されるのか?といったこともしばしば話題になっています。中には詐欺的なプロジェクトも含まれており、警戒の声も高まっています。

ライトコイン(LTC)でも同様にライトコインキャッシュファンデーションが12日にハードフォークを発表した影響もあり、13日に2.2%下落しました。今月19日に実行される可能性があると見られていますが、ライトコインキャッシュはライトコインと何の関係もなく、ライトコインの創始者である、チャーリー・リー氏もフォークが詐欺である可能性を警告しておりました。

また、同日13日、リー氏はライトコインを使った即時決済アプリ「LitePay(ライトペイ)」が今月26日にリリースされるとの発表をリツイートしました。

LitePay, Inc.‏(@LitePayInc)さんのTweet

これを好感し、この直後からライトコインは高騰、15日17時現在、234.6ドル(約2万5,000円)、直近24時間での価格変動は28.8%のプラスとなっています。(CoinMarketCapの統計より)

Litecoin Charts(CoinMarketCap)

今回発表されたライトペイは、ライトコインを使った即時決済や法定通貨との両替を可能にするアプリです。さらに公式のライトコインデビットカードが発行されれば、VISAカードが使えるATMや店舗などでライトコインが使えるようになるとのことです。このようにライトペイが本格的に実用化されれば、ビットコインを追い抜き、ライトコイン決済が広く普及する可能性も十分に考えられます。

「ビットコインをゴールドとするならば、ライトコインはシルバーである。」と、創始者のリー氏本人が言っているように、ライトコインはビットコインよりも総発行量が多く、価格も安く気軽に使いやすい点など、実際の“金と銀”の関係とも非常によく似ています。

現実でも実用性で言えば銀の方が圧倒的に高いわけですから、日々の決済手段としてライトコインが普及すれば、ビットコインの立ち位置を脅かす存在にもなり得るかもしれません。

参考:CCN