現金自動預け払い機 (ATM) などで世界をリードする米国の総合情報システム企業「NCR Corporation」が暗号会社Libertyxの買収を発表した。

Libertyxは「ビットコインATM、キャッシャー、キオスクのアメリカで最初で最大のネットワーク」であると主張している企業で、ソフトウェアはATM、キオスク、およびPOS(point-of-sale)システムで実行され、顧客は2万を超える小売店と9,500の従来のATMでBTCを購入できるとしている。

NCRは同社のウェブサイトによると「マルチベンダーATMソフトウェアアプリケーションとミドルウェアのグローバルプロバイダー」であり、65万台以上のATMが世界中に設置されている「世界一のATMブランド」を標榜している。

日本にも現地法人NCR Japanがあり、米NCR同様にATMやキャッシュレジスターなどのサービスを展開している。

NCRによれば同社製品は141カ国で販売され、1500万人以上がデジタルバンキングソリューションを利用していると述べており、調査会社RBRによればNCRは小売店におけるPOSソフトウェアの最大のプロバイダーとして格付けしており、45%に登る市場シェアを誇っているとしている。

NCRの最高技術責任者であるTim Vanderham氏は「消費者の需要が高まっているため、お客様は、暗号通貨の売買、国境を越えた送金、デジタルおよび物理チャネル全体でのデジタル通貨の支払いを受け入れる機能を含む、完全なデジタル通貨ソリューションを必要としています。Liberyxソリューションは、これらの機能を市場に迅速に提供する能力を加速します。」と語っている。

また、今後NCRは銀行、小売業者、レストラン向けのソリューションの一部としてLibertyxの機能を提供すると述べ、NCRのソリューションへ暗号統合に意欲を見せた。