スペインのヘルスケアグループBiziondoがスペイン全土の臨床施設内でビットコイン及びその他の暗号資産での支払いを受け入れることを発表した。受け入れ開始は来年6月1日からとしている。
Biziondoでマネージャーを務めるDavid Izquierdo氏曰く「ビットコイン革命が起きていることは明らか」と語り、2020年に世界のお金の60%が欧米の中央銀行によって印刷された経済状況下で、金融危機は必然的に約2.5年ほどで起きるだろうと述べた。
コロナ禍で逼迫した世帯への支援などのために大幅な通貨発効が世界的に行われたが、そのしわ寄せが近いうちにくると述べ、金融危機においてシステムにより制御されている暗号通貨が安定した取引手段になると見越した対応と見られる。
Izquierdo氏はまた、未来は常に怖いものであるが、人類は変化に対応する能力が非常に高く、これからインターネットの登場に匹敵する新しい革命が起きるであろうと予測している。
Biziondoは脊髄治療を専門に手掛ける医療グループで、暗号通貨支払いの受け入れは金融危機へのリスク軽減でもあるが、Izquierdo氏によれば市民がサービスを受けるために銀行や仲介業者にあまり依存しない未来のためにも、ブロックチェーンテクノロジーへの期待をにじませている。
中央集権でないことから保証システムのないことを理由に暗号通貨を避難する立場を示しているスペイン政府だが、旅行補償や不動産契約など、暗号通貨を利用したプロダクトの発表などがあり、民間レベルにおいては暗号通貨への需要の高い国家の一つと言えるかもしれない。