月曜日に開かれた先進国財務大臣、中央銀行総裁会議(G7)で最新の仮想通貨を規制する必要性について話し合われたことが明らかとなった。会議の後には、ドイツのオラフ・ショルツ財務大臣がFacebookの主導する仮想通貨Diem(旧名称Libra)について懸念を表明した。

会議は米国財務長官のスティーブン・ムニューシン氏によって主催され、カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・日本・イギリス・欧州委員会、ユーログループの財務大臣と中央銀行総裁が会談を行った。会議には国際通貨基金(IMF)、世界銀行、金融安定理事会(FSB)の長官も出席。

新型コロナウイルスのパンデミックに伴う経済危機への対応策に加え、進化する仮想通貨およびデジタル資産に対する継続的な対応や、悪意のある目的でのそれらの使用を防ぐための国家当局の取り組みについて話し合ったと報告されている。

仮想通貨に対する規制の実施や法改正の必要性など、各国が様々な段階にある。米国ではステーブルコインの発行に対して準備金を義務付けるなど規制を強化することで消費者保護への取り組みを提案中であり、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は以前より仮想通貨に対してオープンな立場をとっている。

ドイツのオラフ・ショルツ財務大臣は通貨の発行は国家が独占するべきであるとし、FacebookのDiemを始めとするグローバルなステーブルコインの発行を承認することに懸念を表した。