コロナウイルスへの反応が過熱化する中、感染拡大とビットコイン価格に相関関係があるという声があがってきている。
投資顧問大手のdeVereグループのナイジェル・グリーンCEO曰く、ビットコインの価格とコロナウイルスの感染拡大が相関しており、コロナウイルスが終息に向かうまで上昇し続ける可能性が高いと語っている。
グリーン氏によればビットコインは安全資産として人々にみなされると分析しており、ここ1ヶ月の上昇傾向の理由にコロナウイルスがあると見ている。
こういった原理はコロナウイルスのみではなく1月初めにおきたイラン危機にも関わっており、国際的に不安定な事件が起こるたびに、資産を安全に避難させる先として仮想通貨・ビットコインが選択されてきているという。
中国の感染症専門家によればコロナウイルスのピークは2月上旬に迎えるといった予測を立てているが、封じ込めは成功しておらず中国国外での発症者も出ており、中国以外の専門家によれば終息にはまだ時間を要するといった見解も出ている。
一方で仮想通貨アナリストであるアレックス・クルーガー氏は本来マイペースに推移していたビットコイン相場とコロナウイルス、及びイラン危機が偶然重なったことを投資家たちが関連付けし、上昇を期待して仮想通貨へ資産を集めたことが原因であり、資産流入の動機は異なるとしている。
相関関係の有無についていずれの立場の意見も出てきている現状ではあるが、相場を見ても絶えず上昇を続けるというよりは細かく上昇下降を繰り返しており、一向に落ち着く気配を見せないコロナウイルス問題とは異なる姿を見せている。
参考:CNBC