仮想通貨取引所のコインチェックなどを運営するコインチェック株式会社は2019年1月11日、資金決済に関する法律に基づく仮想通貨交換業者として関東財務局への登録が完了したことを発表した。
コインチェックは仮想通貨交換業者の認可がはじまる以前から運営されており、これまで「みなし業者」として正式な認可がないままでの営業となっていたがこの度晴れて正式な仮想通貨交換業者として登録されることとなった。
昨年1月の大規模なNEMの流出以降、入出金の制限などサービスの部分的な停止の相次いでいたコインチェックだったが外部の専門家などの協力を仰ぎ、行政指導を経て同年11月26日より取扱仮想通貨全てにおいて入出金、購入、売却が再開していた。
以前から営業していたみなし業者にとっては認可を受けても営業面で変わることも特にないが、仮想通貨全体を巻き込むほどに信用を失墜させたコインチェックにとって正式な交換業者という看板を得たことはプラスになることだろう。バックエンドのセキュリティやシステム面、リスク管理、監査室など様々な部分で実施した補強の裏付けがされた。
仮想通貨全体の信用を失墜させるほどの社会現象を巻き起こしたコインチェックにとって、バックエンドのセキュリティ補強やシステム面、リスク管理、監査室の強化などが関東財務局からお墨付きをもらえた形となり、既存ユーザーにとって営業面で認可前と後で特に変化を感じることはないかもしれないが、正式な仮想通貨交換業者という看板を得たことは新規ユーザー獲得へ大きくプラスに働くことだろう。
参考:Coincheck