米株式市場のナスダックは、ワイヤーサービス事業の一環として情報を配信していくためにブロックチェーンを用いた新サービスの特許を取得したことが明らかになった。米国特許商標局(USPTO)が24日に公開した。
この特許は、ブロックチェーンを使用して必要に応じて時間的制約のある情報を安全にリリースすることを可能にすると説明されている。現在は、ワイヤー、ニュースワイヤー、ニュースリリース、またはその他のデジタル配信サービスを事前に設定された局へ共有するといった制限がある。
既存のプラットフォームは、特定の時間にのみ、適切な受信者だけに情報を配布することができるが、これらのシステムは監査的な面において不足しているということが指摘されている。
公開されたドキュメントによると、「時間的制約がある情報を安全に配信するために、新しい技術とシステムは絶えず追求されている。」という。さらに、この問題を解決するため、ナスダックの特許には多数の暗号化機能とワークフロー機能を組み込んだスマートコントラクトを利用できるブロックチェーンプラットフォームが記載されているという。
コンピュータシステムとブロックチェーンは、ブロックチェーンに追加されたスマートコントラクトを使用して、あらかじめ設定された時間に選択された受信者に直接情報を共有できるようにプログラムされている。「情報の配信を受ける受信者は、スケジュールされた時間にブロックチェーンと直接接続して、安全に保存された情報にアクセスすることができる。」という。
今回取得した特許を利用することで、監査証跡のギャップや、全く監査に適していないケースをなくすことができる。
参考:USPTO