英・食品基準庁(FSA)は牛屠殺場にて行われていたブロックチェーン技術を使用した試験を成功に終わらせたと発表した。食品分野のコンプライアンスを確保するために初めてブロックチェーンが使われたものだという。
ブロックチェーンはサプライチェーンに応用されるだろうという考えは幾度も提示されてきたが、実証に向けた試験を終えいよいよ本格的に生産者から消費者まで完全な透明性を担保された流通経路が実現可能となるかもしれない。
情報管理責任者のシアン・トーマス氏はこのアプローチを「理論を現実の物にする業界標準のデータを開発するもの」と語り、食肉産業だけにとどまるものではないとしているが、そのためには産業界と政府が協力する必要があるとも述べている。
さらに言えば各国間でも協議を重ねグローバルな仕様の策定こそが望まれる。まずはこの試験がその第一歩となるだろうか。